工事申請書って?マンションリフォームをする際の大切な工程について解説
マンションのお部屋をリフォームする際には、「工事申請」と呼ばれる承認が必要です。
「自分の所有物なのになんで申請が必要なの?」
「どうやって許可を取ったらいいのかわからない!」
今回はこのようなお悩みを抱えている方へ、マンションをリフォームする際の工事申請について解説していきます。
そもそもマンションの「工事申請書」って何?
工事申請書とは専有部分(専用使用部分)、つまりご自身のお部屋内をリフォームなどで工事をしたいときに管理組合や理事会に確認や承認をもらうための申請書になります。
工事申請が必要な理由は大きく分けて3つ
①ほかの居住者への事前告知をするため
リフォームなどで工事をする場合、規模にもよりますが騒音やにおいなどで、同じマンションの住人にご迷惑をおかけすることもあります。
トラブルを最小限にするためにも、申請を行い事前に告知することが大切になってきます。
②工事期間の作業者などの関係者以外の立ち入りを周知させるため
工事期間中は、共用部分に居住者以外の立ち入りが行われるため、事前に周知してもらう必要があります。
③工事の仕様などを確認し、構造部分などの工事に至らないかどうか確認するため
マンションそれぞれに定められている、管理規約に違反していないかどうかを確認するためです。
工事申請をしないとどうなるの?
先に解説した通り、マンションをリフォーム工事する際は自分の部屋でも工事申請をしなくてはなりません。
もし仮に承認が下りる前に工事を開始してしまったり、申請をせずに無断で工事をしてしまった場合は工事期間中でも取りやめを指示されたり、原状回復の工事をしなくてはいけなくなる場合もあります。
また、規約違反での損害賠償や、罰則につながる可能性も否定できないため注意が必要です。
工事申請書の作成方法
ここまでは工事申請書ってそもそも何なの?という部分を解説してきました。
それでは実際に、リフォームをすることが決まり工事申請を行う際の手順について解説していきます。
工事申請書の取得方法
工事申請書はもともと、お手元の管理規約集の中の各種申請書類の中に添付されている場合がありますので、まずは確認してみます。
もしお手元にない場合にはマンションの管理会社に申し付ければ発行してくれます。
…一般的にはご自身で工事内容、工事期間、施工業者などを記述する
②仕様書
…どのような工事になるのかが記載された書類
③工程表
…どのような工程・期間になるのかが記載された書類
④設計図
…工事にまつわる設計が記載された書類
上記の4つの書類が申請の際に必要なことが多いです。
申請書以外の書類はすべて、工事を依頼している施工業者に言えば発行してもらえる書類です。
また、もし記入の仕方などがよくわからない場合は各種必要書類の発行と併せて、施工業者に代筆をお願いすればスムーズに申請することができます。
※設計図はクロス張替えなどの小工事の場合は不要な場合もあり。
提出方法
提出先は基本的に理事長あてになります。
ですが実際には管理会社を通じて提出してもらうことがほとんどになります。
また申請にかかる期間もマンションによって様々ですので、注意が必要です。
承認の連絡方法
提出をしたら承認の連絡が来るのを待ちます。
連絡方法もマンションによってメールや電話だったり、承認書を渡されるなど様々なため、提出の際にどの連絡手段になるのか確認しておく方がよいでしょう。
最後に申請の際の注意点
申請書を提出してから、承認が下りる期間はマンションによって様々です。
工事申請が想定していた着工日までに下りなければ、工事を開始することができません。
余裕をもって1ヶ月~3週間前までに申請しておくと安心です。
また承認がされたら、近隣の方へのご挨拶もお忘れなく行いましょう。
まとめ
今回は意外と知られていない、マンションの工事申請について解説していきました。
リフォームが決まってから、初めて工事申請のことを知ったという方も少なくないと思います。
申請書の書類はご自身だけではよくわからない場合も多いので、施工会社を上手に活用するのが一般的です。
スムーズに着工からお引き渡しが行われるためにも、事前にマンションの規約を確認しておくのもいいかもしれませんね。
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